2001年6月


2000年12月15日に2005年日本国際博覧会(愛知万博)がBIE(博覧会国際事務局)に登録承認され、いよいよ万博に向けて本格的な動きがはじまった。2000年1月14日に中日新聞が1999年11月に通産省で行われたBIEの協議の内容をすっぱ抜き、この1年愛知県は万博問題で大きく揺れ動いた。2000年2月10、11日には「誤解を解く」ためBIEに県や通産省関係者が説明をしに行き、そのときの資料は県民サービスセンターにすべて開架されている。

では、2000年2月以降BIEに対してどのような説明がなされたのか。

上記の疑問を解くため、2000年11月1日付で愛知県情報公開条例に基づく請求を行い、結果が12月15日付ででてきた。請求したのは、「平成12年2月10日以降、国際博推進局職員がBIEに出張したときの旅費請求書、復命書、持参資料、説明記録、入手資料」。旅費請求書というのは、かかった旅費を請求するための書類で、実際に出張に行ったかどうかお金の面からチェックするもの。復命書というのは、出張した結果を上司(この場合愛知県知事)に報告するもの。目的、出席者、協議結果、概要等が書いてある。普通、説明するときは資料をもっていくだろうし、詳しい協議の議事録も取るであろう。資料をもって行くだけでなく、相手側からもらうことだってあると考えるのが普通である。


2000年2月の資料は10センチほどあり、これと同じような厚さの資料をもってBIEに説明に行ったんだと思い、財布には相当のお金をコピー代としてもっていった。ここ1年で万博検討会議も何度も開かれ相当万博計画も変更したのだし。

BIE説明資料については開示決定、入手資料については不開示決定、それ以外は一部開示決定通知書が来た。博覧会推進局の担当者が任意で今回の開示の表をつくってくれた。

開示された「BIE説明資料」とは、表で一番上の欄の持参資料にあたる部分で、2月以降の説明資料は全く開示されてない。つまり、5月以降は県職員が外国に行く際持参資料もなく資料も入手してこなかったという事が県の公文書で明示された。

当然「80万かけて何しに行った」と思い、資料を持ってきた博覧会推進局の担当者に聞いた。「万博は国の事業であり、資料は国(通産省)が持参し、国が資料を入手する。愛知県として資料は持参しないし、資料も入手しない。」請求した中で「復命書」というものがあり、そこには目的や出席者、協議結果の概要などが載っている。すぐさま読んでみたところ、概要の中に「本県の跡地利用に関する文書について、」という文を発見した。「本県の跡地利用に関する文書は当然愛知県がつくったんでしょう。」と尋ねると、「愛知県がつくりましたが、国に資料を渡し、国が説明しました。質問されたときに答えられないといけないので担当者が個人用の資料を持っていったかもしれないが、BIEへの説明資料としては愛知県は管理していない。」

「2月にBIEに行ったときの資料が全面公開されているんですが・・・」と尋ねると「あれは、1月のこともあり、政治的判断で全面公開を決めました。」と正直に答えてくれた。結局でてきたのは旅費請求書と復命書、あわせて52枚。コピー代520円払って帰ってきた。(続く)