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フィリピンではゴミは焼却しない。ダイオキシンをはじめ各種有害物質を吐き出すためか、ゴミ焼却場禁止法を世界で初めて制定したそうだ。ではどうゴミを処理しているかと言えば、実際のところほとんど分別されず、ゴミ処分場に山積みにされるのである。マニラ首都圏約700万人が出す一日約6000トンあまりの多種多様雑多なゴミがゴミ処分場に集まってくる。うずたかく積まれたゴミの山の内部で腐敗・ガスが発生し、フィリピンの灼熱の太陽の元で自然発火している。いつも煙をくすぶり続けているから「スモーキーマウンテン」と呼ばれている。

多種多様なゴミの中にはアルミ缶のように換金・資源化できるものも含まれている。そのゴミの山の中から換金できるものを探し生活の糧にする「スカベンジャー」と呼ばれる人たちが、スモーキーマウンテン周辺に数千人単位で住んでいる。とんでもない悪臭と、なにを踏むかわからない危険のなか、多くの子どもたちを含む人たちが生きていくぎりぎりのお金を稼ぐためにゴミを拾うのである。子どもたちがごみの上をはだしやスリッパで歩くので、注射針を踏んだ事がもとで病気になり亡くなった話や、少しでもいいごみを拾おうとごみ収集車に近づきすぎて、落ちてきたごみの下敷きになった、という話も聞いた。
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