市川咲子
市川咲子(25)
名古屋市生まれ。名古屋芸術大学美術学部で油絵と、版画を専攻。在学中に行ったタイ旅行で旅行に目覚める。大学卒業後、インド滞在中に一人旅したことから教育の大切さに気づく。最近はアートセラピーに関心を持つ。

インドのマザーテレサの家で、4ヶ月間ボランティアを経験。前編では活動のきっかけや、ボランティアをした「死を待つ人の家」(※路上で死にそうになっている人の最後を看とるための施設)の活動内容などをお届けしました。





(注1) インドのお祭り「ホーリー」
春の到来を祝うお祭り。祭りの前夜にホーリーと呼ばれる火が焚かれ、悪いものを火にくべて浄化します。いいものだけを残すことで、人間が犯した罪をなくしてしまおうというものです。お祭り本番は老若男女入り乱れて、赤・青・黄色と色とりどりの粉や色水をかけあってははしゃぎ回ります。突然どこからか人が来て色水をかけてくるので、この日は汚されてもいい格好でいないと危険。全身が色まみれになります。なかなか落ちない色水のため、顔につくとしばらく色水の色がついた顔で過ごすことになります。
ボランティアで出会った世界中の人たち。
 私が滞在していた時期(12月中旬〜4月中旬)は、世界各国から来ている男女約25名が働き、そのうち長期で活動している人は10数名いました。日本人と韓国人が多く、韓国人はカトリックの方が多く来ていました。日本人ボランティアは、マザーテレサの没後に増えたそうです。時期にもよりますが、患者よりも人数が多いこともあり、特に2月は休暇中の日本人学生がたくさんいました。ボランティアに来ている人は、マザーハウスで働くことを目的にやってきたクリスチャンや、旅の途中「たまたま何かのきっかけで始めることにした」というバックパッカー、旅行会社主催の「ボランティア体験ツアー」で短期間来ていた日本の社会人など、人種・国籍・宗教も違う集団でした。そんな世界中から集まった人たちを見ていて受けた印象は、自分のためにボランティアをしている方が多いということです。信念を持って来ている方、自分への答えを見つけるために来ている方。皆それぞれ自分のペース、自分のスタイルでボランティアを行っていました。

国を超えた交流ができた、インドでの日々。
 インド滞在中は、日本人の奥さんとインド人の旦那さん夫婦のお宅や、キッズゲルニカのメンバー夫婦のお宅など、様々な家庭に宿泊させてもらいました。インドでは、まず朝の5時〜7時に朝食をとり、10時にお茶、12時にお昼をとります。ここまでは大して日本と違いがありませんが、昼食後に昼寝に入ります。この時間はたいていお店も閉まります。これは、インドが熱い国なので、日中は行動せずに静養を取るためだそうです。17時に再度お茶、21時に夕食をとります。ご飯の時間も遅いのに、一体いつ寝ているのかと思うほど朝が早く、5時でも大通りはにぎやかでした。ちょうどこの期間「ホーリー」(注1)というお祭りにも参加でき、インドの文化にも触れることができました。
 一緒にボランティアをしていた人とも仲良くなりました。一番仲が良くなったのは、牧師を目指し長期で活動していた韓国の男の子と、6ヶ月間活動していた韓国の女の子でした。空いた時間に、友達と食事や買い物に行ったり、インド人の知人にカルカッタの町を案内してもらったりしました。日本対韓国で争うなど、冗談も言い合っていました。短い間でしたが、国籍、歴史を超えたかけがえの無い良き友達が出来ました。  インド人は、すぐに騙してくるとか危険だと言われますが、どこの国も良い人は良いし、悪い人は悪いと思います。初めから疑ってかかるのは楽ですが、疑ってばかりいては築けるはずの信頼関係も始まりません。文化の違いで戸惑うこともありましたが、注意が必要な部分は押さえた上で相手の文化を全てを受け入れられたら、どんなことも分かり合え、楽しめるようになると思います。
日本を離れて、気づかされたこと。
 インドに行き、特に感じたことは私は様々な人たちに支えられて生きているんだということでした。インド滞在中にメールを貰ったり、出国前に勤めていた学童保育所の子どもから手紙が届いた時には嬉しくて泣いてしまったほどでした。今では、そういった思い出が私の何よりの宝物です。インドに行って気付かされるのもおかしな話ですが、日本を離れてみると両親や友人の暖かさ、自分自身がよく見えてくるんです。今を生きる大切さも更に感じられました。先のことを考えて心配しすぎることが、今の世の中多いように思いますが、今を生きられればそれで良いのではないかと気楽に考えられるようになりました。今を生きることが私の第一目標です。

「キッズゲルニカ」の活動を一緒に行い、ホームスティもさせていただいた家族のいとこ達と。
「キッズゲルニカ」の活動を一緒に行い、ホームスティもさせていただいた家族のいとこ達と。身につけているのは民族衣装の「サリー」。

「キッズゲルニカ」6月のイベント
4月に、徳林寺で子どもたちが平和の絵画を描く「キッズゲルニカ」の活動を行いました。6月にこの作品展示と催しを行います。皆さんお誘いあわせの上、ご参加下さい。参加無料。駐車場有。
URL: http://www.kids-guernica.org/ja-index.html
●キッズゲルニカをお手伝いして頂ける方も募集しています。今後このような催し物の案内が欲しい方、興味を持たれた方も気楽にご連絡下さい。
【日  時】6月26日 13:30〜16:00
【活動場所】徳林寺
 名古屋市天白区野並相生28ー314
【問合先】市川咲子 TEL:052ー892ー0504  
 E-mail:sakisakikosaki@hotmail.com

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