2004年6月 ボラみみスタッフ創平が行く!C
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的場 創平(まとばそうへい)
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部3回生。20歳。
中・高校時代、タイの子どたちにおもちゃを送る活動を立ち上げる。
ストリートチルドレンや児童労働に興味をもち、国際会議などへも積極的に出席。
大学では、「SunPiccoloProject」(サンピッコロプロジェクト)を立ち上げる。児童買春の需要と供給を考え
る際、日本が大きな需要国であり、児童買春の問題を解決するには需要を根絶しなければならないという考えのもと、日本の中で児童買春の現状を広めていくことから始めようとする団体。
海部郡蟹江町出身、ボラみみスタッフ
今から2年前、JANIC(特定非営利活動法人国際協力NGOセンター)と、インドネシアNGO共催の『東南アジア子ども支援NGO会議』がインドネシアのジャカルタで開催されました。そこで、僕は会議に参加していたメングという、カンボジア人で元
ストリートチルドレン*
の青年に出会いました。このときの話を『ボラみみ』2002年5月号に掲載したのですが(
こちらを
参照)、この記事を読んでいただいた愛・地球博市民プロジェクト「IT寺子屋」から声をかけていただき、僕の団体「サンピッコロプロジェクト」と、名古屋大学で開発経済等を専攻している院生が主体の団体「シナイで会」が共催して、3月21日、愛・地球博1年前イベントの一環として、メングを呼んで彼の経験を話してもらう講演会「喰われる子どもたち」を行うことになりました。
メングは現在路上生活から助けられたNGOである
ワールド・ビジョン**
から卒業し、ケア(
http://www.carejapan.org
)という世界NGO団体の現地スタッフで有給で働いているそうです。僕とはじめて会った後のこの2年間、オランダの会議に行ったり、カンボジアの中でストリートチルドレンを路上から救い出す活動を行ったりと精力的に働いていました。
イベント当日より4日前に来日したメングと、ゆっくり話す機会がありました。僕は統計的にカンボジアのストリートチルドレンを見たいと思い、何度もメングに数字で訊ねました。「一日路上で働くとだいたいいくらもらえるのか」「一カ月いくらあれば生活がこと足りるのか」…と。
しかし、これらの質問を僕が立て続けにした後に、メングは僕の顔を見てこう語りました。「ストリートチルドレンが一カ月後の事を考えて生計を立てることなどない。一日食べる、一日生きることだけに一生懸命なんだから」。
この言葉を彼から聞いて、自分がストリートチルドレンについて何もわかっちゃいないなと改めて考えさせられてしまいました。
当日の講演会では、彼が目に涙を浮かべながら、「日本の人たちはあたり前のように小学校、中学校そして高校へと進めることがうらやましい」と言っていました。夜中に僕と話しているときもずっと語っていたことです。
涙ながらに自分の経験を訴えたメング。講演は同時通訳で行われた
まだ彼をストリートに戻す誘惑は少なからずあるそうです。しかし「今回僕らと再び出会い、もう二度と戻らない」、そして「現在ストリートで悲しい生活を送っている人たちを少しでも救っていく活動を、僕らは日本で、そしてメングはカンボジアで、心一つにして行っていこう」と誓い、彼は再びカンボジアのPoipetという地に戻っていきました。
講演内容はサンピッコロピロジェクトホームページ
http://www.apu.ac.jp/circle/sunpro
で見られます。ぜひご覧ください。
「僕は日本で、メングはカンボジアで。場所は違うが、心一つにして活動していこう」。
メングとの記念写真
来場いただいた方に葉っぱを一つずつ渡して、「自分たちが彼らにできること」などを書いてもらった。写真はサンピッコロプロジェクトのメンバー
当日は100人ほどの人たちに来ていただいた。
本当にありがとうございました!
*
ストリートチルドレン
: さまざまな理由で、路上に出て生活をしている子どもたちのこと。親を亡くしたり、親が貧しかったり、親にDV(家庭内暴力)をされるために自宅にはいられず、子どもたちのコミュニティで働き、自力でお金をかせいでいる。彼らのおもな仕事は、新聞、たばこ、花売り、靴磨き、人力車引き、行商、物乞い、廃品集め、売春など。日々危険と隣り合わせの状況にあり、また、生きようが死のうがだれもかまってくれないという深い絶望感が、シンナーなどを組み合わせた安い吸入用ドラッグを常用させ、中毒症状を起こす事も多い
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ワールド・ビジョン
: 世界規模で貧困・飢餓・戦禍などで苦しむ人々の問題に取り組んでいるNGO。
http://www.worldvision.or.jp