| この4月から、私は「特定非営利活動法人 アジア日本相互交流センター(ICAN)」のスタッフとして働いている。NGOの事務局として国際協力の仕事をする中で、自分たちの生活と問題をどうやってたくさんの人たちに伝えていこうか日々考えている。 | |||
![]() 市川恵(24) 長野県上田市生まれ。高校生の時に初めての海外旅行で2週間アメリカへ行き、少し世界の広さを実感できたと同時に、テレビで観たアフリカの飢饉と実際に見たアメリカと私たちの国・日本ではまったく状況が違い、国によって生活に差があるということに違和感を持った。そんな想いから、地元の高校卒業後、愛知県知多半島にある日本福祉大学に入学。経済学部経営開発学科にて国際開発を勉強する。その後京都の立命館大学大学院 国際関係研究科に入学し、2年間の修士過程を終了する。「開発」「NGO」「教育」をテーマにボランティア活動や研究を行い、この春NGOに就職する。 |
はじめから、「NGOでやっていこう!」という強い決心のもと、学生生活を送っていたわけではなかった。国際協力の仕事をしたいという想いはあったものの、受け皿が少ないことはわかっていたし、国連や政府系の機関、民間のコンサルタント会社とNGO・・・というくらいしか、仕事としての想像がつかなかった。もっともNGOは、無給のボランティアによって支えられ、運営されているという色が強かったため、そこでお給料をもらって仕事をするということは現実的には難しいだろうと思っていた。 大学院2年の春は、企業をまわって就職活動をした。やりたいことと、現実の狭間で色々悩んだが、友達は働いている子が多かったし、いつまでも学生の自分も嫌だった。しかも生活ができなくては仕方ないという思いもあり、普通の会社での就職を考えたのだった。いったん会社に入ってからでも、やりたいことはやれるだろう、2,3年働いてお金を貯めて、そのあと好きなことをやるのも良いかなという思いもあった。 しかし、会社の面接試験で、自分の興味ややりたいことを話していると、だんだん話のつじつまが合わなくなってくる。やりたいこととその会社での仕事のギャップを毎回感じたし、面接官も私の違う方向への意欲を感じたに違いない。「あなたの言うことはわかるが、それはここでは活かせない」と言われることもあった。2,3年で辞めようと思う仕事に対して、その場で企業への想いを述べるほど、意欲が湧いていかなかったのだ。 しかしそれは結果的に、“国際協力の仕事に就く“という決心をするきっかけになった。 |
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![]() 名古屋NGOセンター主催の「NGOスタッフになりたい人のための研修プログラム」で、今年の1月に15日間インドを訪れました。2002年の9月から始まったこのプログラムは、【理論】・【実践】・【フィールドワーク】の三部構成で、(特活)ソムニードの活動場所であるインド研修はその【フィールドワーク】の部分でした。「農村開発研修」ということで、南インドのアンドラ・プラデッシュ州に滞在し、「開発」とは何かを考えてきました。写真はフィールドワークの時に一週間ほど通った村です。オリッサ州との境にある地域で、インドの先住民族の人たちが多く暮らしていました。 |
その中でもNGOという組織に魅力を感じた。それは、ボランティアの活動を通して、「国際協力」という分野が、大きな枠や概念の中で取り組まれているのではなく、ひとりひとりの生活や想いから、活動や事業につながっていっているのだな、ということを実感してきたからだ。私たちの生活と、世の中の動きが近い距離にあるというのが、私がNGOの活動に対して持っていた印象で、それは自分が「国際協力」に対して考えていた感覚と近かった。 就職活動に終止符を打ち、「NGOの活動に両足を踏み入れよう!」と決心し、ボランティア活動に打ち込んだ。大学生の頃ボランティアしていた「名古屋NGOセンター」を訪ね、特に「国際理解教育」活動に重点を置き、実際に学校でNGOが出かけて授業をする活動を中心に行った。卒業後の就職が決まっていないというのは不安でもあったが、自分のやりたいことをやっていこうと決心してしまうと、案外不安も薄くなるものだった。バイトをすれば自分ひとりくらいはなんとか食べていけるだろうと考えていた。なにしろ、楽しいという感覚が大きかった。夏が終わる頃には、京都から名古屋へ引越し、本腰を入れて動きはじめた。学校へは2週間に1度ほど、高速バスを使って通うという生活を送っていた。 そんな中、12月頃に今私が働いているICANの代表・龍田さんから、「事務局のスタッフをひとり増やす予定なのだが」という話を頂いた。しかも自分が一番取り組んでいる、「国際理解教育」の事業に力を入れたいというではないか!労働条件を考えるまでもなく、「やりたい!」という想いでいっぱいだった。 | ||
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