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感情ドキドキ ちひろ通信
 障害児を持つ聴覚障害ママ・ちひろからの通信
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写真 平野ちひろさん
NYから来日・プロダンサー“ワイルド・ザッパーズ”
〜聴覚障害者6人男性のたくましい体と華麗なヒップホップ〜

2002年3月
平野 ちひろ
聴覚障害者。子供3人のうち、2番目の息子がダウン症。平成9年8月から、息子の療育を目的にカリフォルニア州立大学ノースリッジ校へ語学留学。子どもたちはそれぞれアメリカの小学校で1年間学ぶ。現在、ハッピーサークル(手話サークル)、ASL手話講座(アメリカ手話)など、名古屋市北区を中心に活動。3人の子育ての傍ら、障害児の母親たちと活躍中。

ご意見ご感想をお待ちしております。 ボラみみ事務所まで。

 世界各国で公演中のヒップホップ系プロダンサーのグループ“ワイルド・ザッパーズ”をご存知でしょうか?彼らは皆聴覚障害者で、ワシントンDCのギャローデット大卒のプロダンサーです。年間約50公演開かれるステージでは、通常のコンサートよりも音を大きくし、床の振動、体の響きから華麗に踊る彼らの姿が多くの人に感動を与えています。今年8月に来日予定の彼らのことをもっと知って欲しい−そんな思いもあって名古屋でのコンサートの計画を立てています。

 東京公演では2回、彼らのコンサートスタッフとして務め、京都公演では家族そろって見に行きました。2年連続の東京公演が決まった時に、アメリカ人のメンバーにはアメリカ手話が必要でした。海外留学でアメリカ手話を学んでいる私は、プロデューサーである高村真理子さんからの誘いで、コンサートスタッフ15人の中に入れてもらいました。そのスタッフとしてリハーサルの最後に彼らと一緒に踊る練習をしたり、コンサートの合間の休憩準備、ビデオ販売、受付時の資料整理など、様々な活動をさせて頂きました。初めてリハーサルを見たときは、思わず「オーッすごい!」とため息をついてしまいました。足を開いて床につくことができる体の柔軟性と、一本足で立ったまま、もう一方の足をまっすぐに顔をくっつけることができる彼らのたくましさ、そして私達の体にも響く太鼓の音、音の強弱やリズムに合わせてぴったり踊るのが彼らの魅力です。しかし、一般の観客として彼らがどれほどみんなに感動を与えるものなのか実感したかったので、京都公演では望みどおりにコンサートを楽しむことができました。当時私は色々と問題を抱えている時期でした。我を忘れるくらい夢中になった彼らのステージは、何物にも変えられないものになりました。


写真 ワイルド・ザッパーズと一緒に


お願い
今年8月に名古屋で開催されるコンサート、そのために音響のいいホールとスポンサーを探しています。今回は手話ソングパフォーマーの高村真理子&女優の大橋弘枝のデュオグループ“ソウルレインボー”のステージも取り入れます。手話ソングパフォーマーである高村さんと女優の大橋さんの二人も聴覚障害者なので、音響のいいホールでないと彼らのダンスを最大限に生かしきれません。世界各国公演で大好評中のコンサートに、ぜひ力を貸してください。


 メンバーのほとんどは、黒人文化のひとつとしていつも家庭に音楽のある環境で育ってきたそうです。有名なマイケル・ジャクソン「gone too soon」や映画「天使にラブソングをパート2」の「joyful、joyful」などダンスの曲はアメリカのポップスが中心で、アップテンポな曲からバラード調の曲までどれも私たちを魅了するものばかりでした。2時間公演の最後はアンコール、アンコールの連続で、私達家族も含めた多くの観客と一緒にステージで「Oh Happy Day」の手話ソングを楽しませて頂きました。

 聞こえなくてもできる彼らのすばらしい贈り物を全国の人たちに送りたい。障害の有無に関係なく世界各国の人、どんな異文化の人たちでも、一体化させてくれる世界です。私達は真心をこめて皆様の心が少しでも軽くなるようにお手伝いさせていただきます。一度、彼らのパワーを持ち帰ってください。


写真ワイルド・ザッパーズPROFILE ワイルド・ザッパーズ
1990年アメリカでもろう者の受け入れ体制の最も整っている大学として有名なギャローデット大学のダンス好きの仲間から生まれたグループ。
1990年アメリカのTV番組「ニュー・キャプテン・カンガルー」(ベストテレビ番組賞受賞)に出演、ろう者として初めてメディア・アクセス・アワードを受賞。
1999年黒人音楽の殿堂といわれる「アポロシアター」で上位入賞。昨年NHK「人間ゆうゆう」という番組でも取り上げられる。
ワイルド・ザッパーズのホームページ

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