自由性に惹かれ、高校時代からボランティアをしています
南山大学3年生の樹神さんは、小学生の時から中学生になるまでアメリカに住んでいたという経歴を持つ。今でも海外旅行にはたびたび行くという樹神さんの毎日は、「学校が終わってから宿題をするのが精一杯で、土・日はアルバイトをしているので、遊ぶ暇もなく過ぎてしまいます」と言う。
樹神さんは、高校生のころからボランティア部に所属していた。同じグループの友人とばかり固まっているのではなく、ほかにも友人を作りたいと思い、入部を決めた。部の「ボランティアは人から無理矢理させられるものではないので、出たい時に出てください」という活動方針が、自分に合っていて続いた。
高校のボランティア部で書記まで務めた樹神さんは、大学進学後も、ボランティアの自由性に惹かれてボランティアサークルに所属。偶然、サークルの部長は高校時代の部長と同じ人だった。同じような、出たい時に出ることができて強制されないという方向付けと、先輩達が作り上げた雰囲気を崩したくないという思いで、今度は自分が部長になった。
活動日は特に決まっていない。自分に余裕がある時など、参加したい日にだけ参加する。「ボランティアって自分に余裕のない時はできないと思います。だから、常に自分の健康状態、精神状態を考えて参加するようにしています」と言う樹神さんは、アルバイトをしている週末や疲れている時は活動にはほとんど参加しない。活動は、例えば知的障害を持つ子ども達が普通の小学校へ行けるように訓練するための施設でボランティアとして療育援助活動をする。特に、施設でお祭などのイベントや模擬店などの企画がある時は、積極的に参加するそうだ。「お祭ってなんだかわくわくするし、自分は楽しいことが好きなんだなって感じています」。
ボランティアは人と人との付き合いだと思います
「ボランティアというのは何よりも自主性が尊重されるものでなければならないと思います」と樹神さんは言う。そのため、ありのままの姿で活動を楽しみたいと思っている。「活動に参加した日は一日が忙しく過ぎたとしても、一人で家でテレビを見ていたら絶対に味わえない新しい発見があるし、他のボランティアのメンバーと一緒に参加できて良かったと思えます」。参加する理由は楽しいだけという訳ではない。「ボランティアはすごく特別で大変なことのように思えるかもしれないですが、自分の身内や友達が困っているときに自然に気にかけてあげられるように、誰でも簡単にできることだと思います」と言う。
うまく活動できなくて迷惑をかけたこともある。任された仕事を軽率に扱ったためだった。その経験から、与えられた仕事を中途半端に終わらすことは、自分が嫌な思いをするだけでなく、相手にまで迷惑が掛かるので、ボランティアといえども最後まで責任を果たさなければいけないことを学んだ。
責任がある一方、「活動を続けていると、例えばボランティア先で出会う人々と知り合いになり、その人に会いに行きたいという気持ちが大きくなります」と樹神さんは話す。そこから生まれる関係により、自分から手伝いたいと素直に思うようになるのだと言う。部長となった今では、ボランティア活動を通して出会った人とメールの交換をすることもある。先日も、視覚障害を持つ方へ「盲導犬の具合はどうですか」とメールを送った。「ボランティアには相手がいて、人と人との付き合いがあるから、楽しく続けられるのだと思います」と言う。
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