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クローズアップ ボラびと
写真 笹井みゆきさん
主婦 笹井みゆきさん 長男 陸くん
2002年11月

趣味をいかして、初めてトライしたボランティアに夢中


女性にはなじみのあるパッチワークキルト。NPO法人QUILT21は、キルトを通して世の中の役に立つ活動をすることを目的に、世界中で災害・病気・貧困に苦しむ子どもたちに贈るキルトを集めている。100枚のキルトが完成したら、送り先を決定する予定でいる。海外では古くから災害支援としてキルトを送るなど、その歴史は古いが、日本ではまだあまり知られていない。特に愛知県内で継続的にキルトで支援活動をする団体は、QUILT21が初めてだ。

独身時代はボランティアに興味なく過ごした笹井さん。彼女がQUILT21でボランティアを始めようとしたきっかけは、子どもが生まれたことによる。ボランティアのような活動は子どもが生まれるなど生活が忙しくなるとやめていく人が多いが、逆に未経験なことをやってみようと思ったのはなぜですか?「もともと仕事で和裁をしていましたが、結婚して仕事をやめました。でも手芸が好きで、新たに家で本を見ながらキルトを作り始めました。自分の子どもを産んで感じたのは、すべての子どもが無事に生まれてこられるわけではないということ。そんな子どもたちのためにも何か自分でできることをしてみようと思い、ボランティアを探し始めました」。そうはいっても自由な時間が限られる主婦にとって、外に出て活動するボランティアは難しい。そんな折りに見つけたのが普段見ていたキルトのHPからリンクした、「QUILT21」の会員募集のページだった。「これなら自分が好きなことだし、自分にもできるかも!」そう思いたち、すぐ活動に足を運ぶようになった。

写真 完成したベビーキルト完成したベビーキルト。
1つ1つにスタッフの気持ちが込められています。9つの布が縫い合わされた正方形のキルトが個々で作成するもの。それらをつなぎあわせて大きな作品に仕上げます。


活動は月1回で、本人ができる範囲でその月のテーマの作品を作る。取材時にはベビーキルトを作っていた。活動日だけでなく、全国にいる会員がパターンを送ってくれる。個々が21cm×21cmのものを作り、それをつなぎ合わせ、90cm×110cmのベビーキルトに仕上げていく。いろんな年代の会員がいて、中には自身のHPを持っている人も。「今年中にベビーキルト100枚を作りあげる」と目標は非常に高いが、実際活動している様子をうかがうと、皆さん自分のペースで、おしゃべりをしながらの作業。とても楽しそうな雰囲気だった。笹井さん自身、「みんなでわいわいできて楽しいです。それにキルトだけでなく、一緒にやっているみなさんには人生についても教えてもらっている感じです。いろんな子育ての話も聞け、共通の趣味を持った方と知り合いになれる、最高の場所です。」と語っている。

写真 活動日に集まったメンバー活動日に集まったメンバー。
笹井さんの横にいるのが陸くん。机いっぱいにキルトを広げて、少しずつ作りあげていきます。





自宅でも陸くんのベビーキルトやタペストリーを作り、親子でキルトを楽しんでいる。家族も活動に理解を示し、笹井さんは毎月陸くんを近くの実家に預けて参加している。「自分が好きなキルトを、自分のペースでできるから長く続けられそうです。夫も母も応援してくれているのが、何より安心です」。
笹井さんから一言:小さい子どもがいてボランティアなんて無理、と思っている方もぜひ始めてみてほしいです。趣味をいかせるボランティアはとても楽しく、サークルとは一味違って人の役に立つというやりがいも感じられます。

データ特定非営利活動法人 QUILT21 (2002年9月現在)
事務局:東郷町白鳥4-2-3 TEL/FAX:0561-39-2883
URL:http://www.quilt21.com E-mail:office@quilt21.com
活動場所:なごやボランティア・NPOセンター会議室
初心者も参加可。
設立:2002年2月 理事長: 稲吉秀子
会員数: 76人 年会費: 3000円

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