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クローズアップ ボラびと
写真 八木順子さん 裕斗くん
2002年6月




背中を押したのはたまたま見つけた『ボラみみ』
一宮市にお住まいの八木順子さんは、看護婦さんで1児の母でもある。ボランティアには以前から興味はあったものの、なかなか実際に活動できずにいた。そんな時、スポーツショップに置いてあった『ボラみみ』をたまたま見つけ、内容を読んでみて、参加してみる気持ちになったそうだ。それが昨年の11月のこと。

親子で参加。皆と一緒に楽しむのが何よりのボランティア
数あるボランティア情報の中で「友の家」の活動に決めたのは、バザーの売り子募集で、子どもと一緒に参加できそうだったから。電話で問い合わせてみると、やはり子連れでもOKとのことだったので、参加してみることにした。
11月のバザーでは、うどん屋さんで売り子をした。裕斗くんは、お客さんの箸置き係。「いらっしゃいませー」も上手に言えた。当日は目が回るような忙しさで、障害者の方達とふれあう機会がなかったのが、心残りだったそうだ。
取材当日の4月のこの日は、「お花見大会」にまたまた親子で参加。今度はたっぷり障害者の方達とふれあえた。数時間一緒にいると、ほとんど初対面の八木さん親子にも笑顔で応えてくれるようになり、二人とも嬉しそうだ。「裕斗は、まだまだボランティアという認識はないと思いますが、ものを取ってあげるなど、自然に優しい態度になっているのに驚きました」。認識はなくても、こんなに嬉しそうに一緒になって遊んでいるのが、皆への何よりのボランティアに違いない。
写真 お花見大会の様子 写真 八木さん親子は幸代さんとペアに
写真右:八木さん親子は幸代さんとペアに。
さわやかな天気のこの日は、幸代さんにも笑顔がたくさん。

写真左:「お花見大会」の様子。
通所者とボランティアがペアになって過ごす。近所の小学生もボランティアで参加していた。


息子に、自分の病気、世の中のいろんな人のことを教えたい
八木さんは、看護婦という職業柄、障害のある方や病気の方と健常者の交流が大切だと常々考えていた。子どもと一緒に参加したい理由は実はそれだけではない。八木さん自身がうつ病に苦しんでいるのだ。元気な時は全くそんな風に見えないが、ストレスがたまってくると、うつ症状がひどくなり、寝込んでしまう日が何週間も続く。裕斗くんは、そんなお母さんの姿をずっと見てきたので、病気のことも彼なりに理解しているようで、症状が悪い時は、ふだんのような駄々をこねることもなく、自分からお手伝いをしてくれる。「裕斗が小さい頃は症状が出ると本当に大変でしたが、今はかえって裕斗に助けられています」。そんな裕斗くんには、心の優しい人間に育ってほしいと切に願っているという。「世の中には、お母さんのような心の病気だけでなく、体に障害を持っている人や、いろんな人がいて、支え合って生きてるんだということを、幼い頃から教えていきたいんです」。
現在は、看護婦を休職して、資格取得の勉強に励んでいる。介護福祉士、精神保健福祉士の他にも大型2輪などにも挑戦する予定。「これらの資格が取れれば、自分に自信が持てると思うんです。病気で苦しんでる分、相手の気持ちのわかる福祉士になれるのではないかとも思っています。時間の自由がきく今は、いろんなボランティアもしてみたいですね」と明るく話してくれた。
写真写真
写真左:最初は恥ずかしがっていた裕斗くんも、皆でおやつを食べることには、すっかりうちとけた様子。食べ物を配るなどのお手伝いもした。

写真右:元気に走り回る裕斗くん。「ユアササッカークラブ」で頑張るサッカー少年。将来の夢は盲導犬の訓練士だそうだ。

重度障害者通所施設「友の家」
場 所:名古屋市西区あし原町29
電 話:052−504−4474
E-mail:
tomonoie@livedoor.com

「友の家」の仲間達(通所者)は外出が大好きな人ばかり。
一緒に外出してくれる人、食事をしてくれる人を常時募集しています。
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