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◆特集◆  インターン鈴木 「ボラみ隊が行く!」 ボランティア体験レポート  

特定非営利活動法人 地域生活支援センター須成ホーム

◆必要な場所

須成の建物の写真

 私は今回ボランティア体験をさせて頂くため「地域生活支援センター須成ホーム」にお世話になりました。須成ホームは3年前に理事長である津田さんが、障害者やひきこもりの方々とその家族の拠り所があまりないことを感じ、「それならば自らそのような場所を作ろう」という思いから始められたそうです。 須成ホームはJR蟹江駅から徒歩15分程の、周りを民家と畑に囲まれた長閑な雰囲気の場所にあり、広い庭付きの一戸建てを借りて週に3日(水、金、日)おしゃべりをしたり、遊んだり、小物を作ったりといったことを行っています。さらに誰でも参加できる将棋の会、麻雀の会やお茶・お花の会など、また年間行事として観梅会、高砂部屋朝稽古見学会、クリスマス会を開催しています。

◆和み

須成の活動の様子

 私がホームにお邪魔すると、津田さんが今まで催された行事の写真を私に見せながら、お話をしてくださいました。津田さんのお話を聞いていると、ホームに来ていた方たちも一緒にいろいろな話をしてくださいました。そして家の中を案内していただいた後、私は津田さんに「何かお手伝いできることはありますか」と尋ねると、「何もしなくていい。ただ話したり遊んだりゆっくりしていってくれればいいから」と言われました。その後、津田さんがおっしゃられた通り、ホームに来ている方とおしゃべりや将棋、ホームに来ている方が作った小物や絵ハガキなどを見せていただき、とても和やかな時を過ごしました。

◆自然なこと

 私は須成ホームを訪問する前に、ボランティア体験をしたことがなかったので、何とか役に立てるように頑張ろうと思っていました。それは私の中でボランティアというのはお手伝いをしたり助けたりするという何か奉仕をするという思いがあったからです。そのため、ホームにいる間「今していることがボランティア活動なのか」という考えが頭の中にありました。そんなことを考えているうちに時間が過ぎていきました。そして私が帰る際、津田さんや一緒に時間を過ごした方々から「ありがとう」という言葉をかけてもらいました。その時に何か特別なことをしなくても、自分の中では自然なことでも少しは人の役に立てるのかもしれないということを感じました。今回、私は人のために役に立ちたいと思い体験に臨みました。しかしいろいろなお話をうかがうことができ、ボランティアに対する意識を見直すこともでき、逆に私が多くのものを得ることができたと思います。

■団体紹介 【特定非営利活動法人地域生活支援センタ−須成ホーム】
〒497-0031 海部郡蟹江町須成川西上387−3
TEL・FAX:0567-95-8666
毎週水・金・日曜日の午後1時半〜4時(冬場) 午後1時半〜5時(夏場)
精神障害者等及びひきこもりの若者とその家族の相談を受けたり、室内ゲーム、スポーツや小物作りなどの活動を行っている。

■体験・文 【ボラみ隊 鈴木】
現場体験型研修でボラみみより情報局でインターンしをした県職員2年目。普段は森林の伐採や開発の許認可事務をしています。