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◆ 特集 ◆ インターン 岡野 「ボラみ隊が行く!」 ボラ体験レポート編

今回は、身近な地域、または海外で活動する団体のイベントに参加したボラみみスタッフの体験記をご紹介します。 自分の興
味にあわせてイベントに参加することで、自分の世界が広がる。これもボランティア活動の第一歩です。
居場所づくりから始まった 子どものボランティア合唱団

みんなで合唱練習!

元気よく練習中です

 秋も深まってきた2009年11月21日、名古屋市熱田区にある「想念寺」というお寺では、「こども合唱隊ぽこ♪あ♪ぽこ」の子どもたちが、翌週の演奏会に向け、合唱の練習をしていました。 曲は「夕焼け小焼け」「もみじ」などの秋の歌。 みんな元気よく歌い、指導者の渡辺さんからの「夕焼けの色はどんな色かな?」との問いに、「〜っぽい色かな?」などと、自分のイメージを膨らませて答えていました。
渡辺さんは指導するにあたって、 「まずは楽しく歌うことが目標。その上で、去年よりうまく歌えるようになる指導も心掛けている」とのことです。

練習の成果を福祉施設で

本番では素敵な合唱を披露してくれました。

 11月29日、演奏会本番です。 名古屋市港区にある「アミーユ十一屋」という高齢者福祉施設にて、アメリカ生まれの柔らかい音色を奏でる「ハモンドオルガン」とのコラボレーションで合唱を披露しました。 この日の観客は、施設の入居者の皆さん。 子どもたちの演奏が始まると、皆さんの表情がだんだんと明るくなり、一緒に歌っていたのが印象的でした。
途中、楽器の音が出なくなるハプニングがありましたが、そんな時も子どもたちは、当日のプログラムにはない「幸せなら手をたたこう」を歌いながら、観客の方たちと手をたたき合って接し、見事に時間をつないでくれました。 子どもたちならではの魅力がある演奏会でした。

子どもの居場所をつくるため

練習後にみんなで仲良くハイポーズ

 「ぽこ♪あ♪ぽこ」は、渡辺さんの「お寺に子どもたちの遊び場や居場所を作りたい」という思いから、想念寺の音楽法要(お経に音楽をつけたもの)の聖歌隊として2005年1月に発足しました。 「ぽこ♪あ♪ぽこ」とはイタリア語で「少しずつ」という意味で、子どもたちが少しずつ歌を覚え、少しずつ音楽が好きになってくれたら、という思いが込められています。
現在は、高齢者福祉施設を始め、病院や商業施設でも演奏しています。 去年は初めてミュージカルに挑戦し、保護者の方も、衣装や小物づくり、当日のアナウンスなど、得意分野で活躍してくださりました。
 練習日に来ていた保護者の方からは、「友達もすぐにできて、練習後に遊べるのが良い」との声が聞かれました。 別の区から来ている子もいて、練習後はお寺で何時間も遊んでいくこともあります。
 子どもの居場所としての合唱団が、結果的にボランティアにつながっている、そんな「ぽこ♪あ♪ぽこ」の今後の活動がとても楽しみです!

団体紹介 

「こども合唱隊ぽこ♪あ♪ぽこ」
TEL:052-671-8639
E-mail:BXD06263@nifty.ne.jp
担当:渡辺
小・中学生を中心とした子どもたちの合唱団が、高齢者福祉施設などでの演奏を通じてボランティア活動を行っています。
現在、一緒に歌ってくれる子ども団員を募集中です!!
練習は、毎週土曜日の午後、熱田区の想念寺で行っています。
また、演奏会当日にお手伝いをしてくれる大人のサポーターも募集しています。

体験・文 【ボラみ隊 岡野真衣】

学校の先生を目指して通信制の大学で勉強しています。自転車で季節の移り変わりを感じながら、色々な場所を走り回るのが大好きな主婦です。

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