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■ 特集 ■ 「ボラみ隊が行く!」 ボランティア体験レポート編

TUTTI

●地域の高齢者を見守る配食ボランティア●

・・・ 地域への貢献をめざして ・・・

 地下鉄東山線の終点「藤が丘駅」から徒歩で約25分、香流川の遊歩道近くに社会福祉法人TUTTI(トゥッティ)の施設はありました。障害者が働く共同作業所としてスタートしたTUTTIは、2004年に社会福祉法人となり、今年で法人3年目を迎えます。TUTTIの主な事業は知的障害者通所授産施設の運営ですが、他にも毎週火・金曜日に営業している生鮮市(ボラみ隊が行く!ボラ体験レポート編Vol.6)や、2ヶ月に一度のボランティア交流会など、地域に根ざした事業を行っています。今回、私が体験した配食ボランティアも、配達先の高齢者の安否確認も兼ねることによって、より地域へ貢献していきたいとの思いで始めたと、施設長の伊藤さんに教えていただきました。

・・・ 手渡しすることの大切さ ・・・

写真 施設の車を使うので安心です。

 午後4時頃になると、本日の配達を担当するボランティアが会議室へ集まりました。TUTTIでは、施設で作ったお弁当を月・火・木・金・土の週5日、地域の高齢者へお届けしています。原則として、ボランティア2人1組で10軒前後の家へ配達します。配達には個人の車ではなく施設の車を使用し、また安心して活動できるようにボランティア保険にも加入しています。現在、約20軒の配達先へ2組に分かれてお弁当を届けていますが、まだボランティアの人数が少なくて、毎回ボランティアだけで配達できる体制ではないため、施設職員が加わる場合もあるそうです。
 配達先リストを受け取り、お弁当を車へ積み込んで、いよいよ出発です。お弁当が冷めないよう、発泡スチロールの保温容器に入れてあるため、温かさが伝わってきます。配達先に到着したら、お弁当と、お味噌汁の入った容器を手に、玄関へ向かいます。「お元気ですか」「夏バテしませんでしたか」と声をかけながら、直接手渡しします。玄関先に置いていくだけではない、手渡しでのコミュニケーションには、地域の高齢者を見守るという大切な役割があるのです。特に、病気がちの方、食欲の無い方は、注意して声をかけるようにしているそうです。
 お弁当箱の回収、お弁当代の集金を済ませて次の配達先へ向かいます。配達先の高齢者から「ありがとう」「ご苦労さまです」の言葉をかけていただきながら、配達を続けました。約1時間半後、全てのお弁当を配り終えた頃には、あたりはすっかり暗くなっていました。人と人とのコミュニケーションを大切にする、充実したボランティア体験をさせていただきました。 写真 お味噌汁付きのお弁当です。 写真 お弁当まごころこめて配達中!











■ 団体紹介 ■
団体名:【社会福祉法人 TUTTI】
住所: 名古屋市名東区藤森西町301番地1
TEL: 052-760-5055
FAX: 052-760-5056
E-mail: tutti@gol.com
URL: http://hukushi-tutti-hp.hp.infoseek.co.jp
障害者通所授産施設を運営する社会福祉法人。毎週火・金曜日に生鮮市を開催。
バス利用のアクセスは、地下鉄東山線藤が丘駅の市バス2番のりばから系統藤丘11のバスに乗車、新藤森橋停留所で下車、徒歩約5分

■ 体験・文 【ボラみ隊 西正 泰崇】■
現場体験型研修として、ボラみみで9日間インターンした県職員2年生。普段は川と山の仕事をしています。