2007年3月号特集
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REPORT 1 特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部

チェルノブイリの子ども達の平和を祈って

名誉なステファニ・レナト賞を受賞

私は以前から、国際協力に興味があり、「チェルノブイリ救援・中部」の事は知ってました。特に印象に残っていたのは長年にわたり活動を続けている事でした。
 昨年には、弱者の側に立ち人間としての尊厳を守るための活動に対して贈られるステファニ・レナト賞を受賞しました。原発事故の被災者、被災地域に対する16年にわたる支援活動と交流活動の成果が高く評価されたのです。
 今回、私は、1990年4月に「チェルノブイリ救援・中部」が発足した当初から続けている活動の1つ、チェルノブイリ被災地の病院や汚染地域の学校の子ども達にクリスマスカードを贈るお手伝いをしました。

クリスマスカードを贈ろう!!

毎年クリスマス時期が近くなると、チェルノブイリの子どもたちに贈るクリスマスカードを事務局に送って頂けるようにインターネットや公共施設などを通じて市民に呼びかけているそうです。手作り、市販のもの、何でも良いそうです。なかにはとても可愛いサンタクロースの絵を描いてあるカードがいくつもありました。後はアニメの絵など、本当に多くの人がいろいろな絵を描いてくれていました。絵はやはり見るだけで楽しくなります。現地語はウクライナ語ですが、日本語でも英語でもロシア語でも良いそうです。
 今回、私はそのカードと一緒にウクライナ語のあいさつ状や折り鶴を同封し、現地へ発送するところまでの作業をお手伝いさせて頂きました。私は鶴を折りながら、鶴は幸せな鳥、子ども達が毎日安全で楽しく過ごせる日々が、続く事を祈りました。
 今回のこの作業は平日に行うということで、私は仕事が終わって、7時頃から参加しました。他に研修生として通っている2人と、他団体の研修生3人、発足当初から週3回の事務ボランティアをしている河田さんはお昼から作業をしていたそうです。現地にも行ったことがある河田さんは「クリスマスカードを、ウクライナの子ども達は毎年楽しみにして待っています。そして、被災地域という状況だけど、子ども達はとても明るいよ」と優しい笑顔で話をしてくれました。私は、「遠い日本から届くカードは精神的な支えとなり、私達はあなた方を忘れない、そしていつもあなた方の事を思っている。」そんなメッセージが込められた暖かい、優しいクリスマスカードだと思いました。

子ども達の笑顔を祈りながら

事務所には、クリスマスカードを受け取った子ども達のとても嬉しそうな笑顔いっぱいの写真が飾ってありました。この写真を見ながら、このカードで一人一人の子ども達が明日への希望を持ち続けてくれる事を願いながら、私は一つ一つ封筒に入れました。
 そして、終了したのは午後8時半頃でした。1745枚のカードを子ども達に贈る事が出来ました。実に、ダンボール12箱分でした。
 いろいろな写真をみたり、子ども達がクリスマスカードをもらった事への感謝の言葉を読んで、この活動が長く続いている理由は現地との交流の深さだと実感しました。そして、お互いが信頼する、感謝する気持ちがとても大切だと思いました。
同封する鶴を折っています。 ダンボールの中にはカードが入った封筒がいっぱい! 愛情がいっぱい詰まった箱が完成!!
同封する鶴を折っています。 ダンボールの中にはカードが入った封筒がいっぱい! 愛情がいっぱい詰まった箱が完成!!

ボラみ隊 田島 直美
楽しい事と旅行が好きな派遣社員。今回も、人の温かさに触れることが出来ました。温かさをもらった分、今度は私が色々な人に何かをしてあげられたらいいなぁと思っています。
団体紹介
特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部 
名古屋市昭和区楽園町137楽園アパート1-10 TEL/FAX: 052-836-1073
E-mail: chqchubu@muc.biglobe.ne.jp URL: http://www.simplize.com/ukraine/
今回の活動の他にも、汚染されていない粉ミルクの支援やナロジチ・菜の花プロジェクトを昨年スタートし、土壌浄化と地球温暖化防止を目指しています。6月にコンサートを開催。

REPORT 2 特定非営利活動法人 児童デイサービスあした

あそびを通じて子どもの様々な体験を手伝います。

しょうがいのある子どもたちの自由な発育

自閉症児やダウン症の子など児童福祉サービス対象の児童のサポートをしている「児童デイサービスあした」でボランティア体験をしてきました。
 平日の月曜〜金曜の午後からと土曜日に散歩やおでかけなどをし、遊びを通して、いろいろな体験をして子どもたちの豊かな世界を広げる活動をしています。

−10:30 集合

今回は、月2回のおでかけの日で名古屋栄のオアシス21とNHK名古屋放送ビルに行きました。参加者は、私と「ボラみみ」を読んでの参加したボランティア3名と職員3名、子どもたち9名で、そのうち2名は兄弟とそのお友達がお手伝いに来ていました。
 集合して、しばらく事務所で今日のスケジュールや注意事項などの説明を受けましたが、「大丈夫ですが、いきなり逃げ出したりすることがありますので注意してください。」との説明があり、ボランティアのみなさんは神妙に聞いていました。そして、子どもとボランティア&職員の2人ずつペアになりました。

−11:00 出発〜12:00 到着

熱田区の事務所からバスに乗って栄へと向かいました。オアシス21に到着したら、もう12:00近くでした。子どもたちがおなかをすかせていたのでまずお弁当タイム。「緑の大地」の芝生の上で食べましたが、食事中にも動き回っていろいろなところに行きたがっている子どもを連れ戻して、食事をすませ、さあ見学。

−12:30 見学

まず2階の「水の宇宙船」へ。「怖い怖い」と言っている子どもをなだめている今回参加2回目のボランティアさんの姿が印象的でした。地下の「銀河の広場」に行ったり、隣のNHK名古屋放送ビルの「遊&放プラザ」に行ったりしました。子どもたちはだいぶ集中力がきれてきたので、おやつにするとのことで、NHKの屋上庭園でおやつタイム。子どもたちは、やっぱり嬉しそうです。そこで鬼ごっこなどをしてひと休みした後、14:30頃バスで帰りました。

−15:00 デイサービスでの遊びの時間

土曜日のあしたの閉館時間は17:30なので、残りの時間は職員と子どもたちがつくったカルタ取りをしたり、コマ回しや剣玉、紙芝居をして遊びました。
 今回初めて参加したボランティアさんによると「大変だったけど楽しかった」とのこと。みなさんは、やはり子ども好きなんだと思いました。「子どもたちは外に出かけられて嬉しそうです。また大人が多くて楽しかったんだと思います。」と職員の長谷川さんの言葉。
 一日疲れましたが、子どもたちと交流をして元気をもらいました。
お弁当タイムです おっかなびっくりです。 「あした」内での休息です。
お弁当タイムです。 おっかなびっくりです。 「あした」内での休息です。

ボラみ隊 大野 恭嗣
ボラみみ事務所に仕事帰りに寄って、雑用をしています。ボラみみの活動以外にも、他のボランティアをすると勉強になります。
団体紹介
特定非営利活動法人 児童デイサービスあした  
名古屋市熱田区神宮2-3-4もやいビル1
TEL/FAX: 050-1065-3575 E-mail: npodayasita@yahoo.co.jp
しょうがいのある小学生の放課後等の余暇活動や発達の支援をしています。
2005年10月1日よりスタートし、現在登録児童数は20名です。
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