名古屋市天白区の中央にある、26.5haの広大な天白公園の一角。木々が生い茂るこんもりとした山とそのふもとに、全国でもめずらしい地域住民が運営する遊び場があります。木に結ばれたロープのぶらんこ、廃材で作った滑り台、ごろんと置かれた竹や丸太棒・・・。昔、秘密基地を作った裏山のような、友だちと缶蹴りした空き地のような、幼い頃の記憶にある風景のよう。この遊び場で、子どもたちは火を焚いたり、ノコギリで木を切ったり、泥んこになって水遊びをしたり。自由な場と時間の中で、目を輝かせて遊んでいます。
プレーリーダーと地域の人に支えられて プレーパークに欠かせないのが、プレーリーダーの存在です。「プレーリーダーはただの大人でなく、遊ぶきっかけを作る人です」と言うのはその一人、福田善行さん。子どもの遊びの起爆剤になったり、遊び心を誘い出したり。そしてケガやトラブルに対処したりといろいろな役割を持っています。もう一人、野中陽子さんは、大学卒業後、ここで働きたいと東京からやってきました。「毎日子どもの言ったこと、したことが心に残ります。この間も竹トンボを作って飛ばしていたんですね。そしたら私のが泥の中に落ちてしまった。子どもが拾って、自分の服で泥を拭いて、渡してくれた。なんかすごいなあって。子どもが自然でいるから、私も取り繕ったりせず正直に向かい合っていたいですね」。 ここにはボランティアやふらりとやってくる若い人たちが7、8人います。「子どもの環境の中に親以外の大人がいるのはいいと思っていたんです。そしたら自然に集まってきてくれて。子どもと大人お互いが必要としている場になってきました」と竹村さん。散歩で通りかかる地域の人とあいさつを交わしたり、声をかけてくれる人も増えてきて、地域と顔の見える関係もできてきました。 夏に水遊びしたプールが、秋の終わりには落ち葉のプールに。
●ボランティア募集 子どもが遊ぶのを見守れる人、ホームページの更新をしてくれる人、山の手入れをしてくれる人、などなど。とにかく一度遊びに来てください! ●「てんぱくプレーパークの会」会員募集 会の運営資金(主としてプレーリーダーの人件費)は会員の会費やカンパなどで成り立っています。会員になって活動を支えてくれる人には、月1回イベント情報等掲載のプレーパーク通信をお送りします。 ●てんぱくプレーパーク 名古屋市天白区島田黒石天白公園内 月・火休み (休日・振替休日は開いています) TEL : 090ー2348ー8521