Boramimi
2001年11月
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特集 その後

進行がん療養の手引き『一日一日を大切に生きる』をリニューアル出版。


 今年の「ボラみみ」2月号の特集に登場した「がん 心のケアの会」は、電話を通して、がん患者やその家族の話に耳を傾ける活動に取り組むグループです。この「がん 心のケアの会」がこのほど、進行がん療養の手引き『一日一日を大切に生きる』(アメリカ国立がん研究所)をリニューアル出版しました。これは、4年前に代表の毛利祐子さんが翻訳して作成した冊子を、原版の改訂に伴い、大幅にリニューアルしたもの。デザイン面では、全体がカラーとなり、表紙や本文挿し絵に水彩画のイラストが使用されるなど、ソフトで、より親しみやすいものとなりました。また、内容面では、ホスピス関連情報の充実が図られたほか、アメリカ国立がん研究所のホームページアドレス、毛利代表による後書きなども加筆されています。
本の表紙本のページ
リニューアルされた「一日一日を大切に生きる」



 ところで、「がん 心のケア会」がボラみみの特集に登場してから9ヵ月、その後の状況を毛利代表に取材してみました。「電話件数は全体的に増加していて、特に患者さんご本人からの電話が増えています。【自分が生きている限り、ここを続けて欲しい】【宗教に救いを求める人もいるが、私は、ここを選択した】といったことを語る患者さんもいらっしゃって、こちらも力を与えられます」と、毛利代表。ちなみに、ボラみみの読者とおぼしき人からの問い合せは、数十件にも上ったということです。


 新しい動きとしては、カウンセリングを希望する患者さんに臨床心理士のいる相談機関を紹介する取組みを始めたほか、進行がんに限定しない一般のがん患者向けの冊子も作成予定となっていて、その活動は、今後ますます充実しそうです。


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information がん 心のケア ほっとライン

<がん 心のケア ほっとライン>

TEL:052ー836ー7565
毎週木曜・金曜 10:00〜16:00(祝日休み)

<冊子「一日一日を大切に生きる」を希望の方>

【郵便振替口座 00820-2-1883 “がん 心のケアの会”】
送付先を明記に上、1,000円(送料込み)を振り込んでください。
通信欄には、「一日一日を大切に生きる」希望とお書きください。


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